アルトコインとはビットコイン以外の仮想通貨のことです。アルトコインは1,300以上種類があり、coinmarketcap.comというサイトで、時価総額ランキングが確認できます。
中には詐欺的なコインもあると言われていますが、上位ランクのコインや日本国内の取引所で取引されている仮想通貨には、そういったものはありませんので安心して購入出来ます。
この記事を読めば、最低限の失敗は防げますし、アルトコイン選びのコツが分かります。記事の後半に注意点をまとめましたので、是非最後まで読んで参考にしてください。
アルトコインのチャート2017年
2017年12月11日時点での時価総額ランキングを紹介していきます。1位のビットコインを外して、2~11位までです。
イーサリアム(ETH)のチャート
出典:coincheck
時価総額ランキング2位のイーサリアムは約50,000円の価格まで上昇しました。2017年1月の価格は900円ほどでしたので、そこから計算すると50倍以上の価格上昇です。
イーサリアムは他のアルトコインと違い、イーサリアムのブロックチェーン上に「分散型アプリケーション」というアプリを作ることができます。クリプトキティーズという育成アプリゲームが2017年11月28日にリリースされ、大ヒットになりました。
サービス内で仮想の猫を売買できるシステムで、自分が育てた猫をイーサリム(ETH)で売ることが出来るのです。このアプリはスマートフォンでは配信がなくPCでしか利用ができない仕様でしたが、かなり話題になりました。
このようにアプリが作られ、そのアプリ内でイーサリアムが使われることにより価値が上昇しています。アプリ開発者たちもApp storeやGoogle playを仲介せずに作ったアプリを配信できるので仲介料を取られずにリリースできます。
ビットコインキャッシュ(BCH)のチャート
ビットコインキャッシュは2017年8月に誕生したアルトコインです。8月から10月まで価格は徐々に下がっていましたが、11月頃から急騰し150,000万円前後の価格に上がりました。
ビットコインから分裂して誕生したビットコインキャッシュは、一般の会社で例えると「意見が合わないから独立する!」というものと同じ理由で別れることになりました。
機能的にはもちろんビットコインより処理能力が高く、ビットコインに代わる基軸通貨になるという目標を掲げて開発が進められています。もっと詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてください。
アイオータ(MIOTA)のチャート
少し前まで100円ほどだったアイオータですが、一気に600円近くの価格まで上昇し時価総額ランキング4位に割り込んで来ました。まだまだ問題はありますが、ブロックチェーンでない非中央管理の「Tangle」に注目が集まっています。
ちなみにアイオータは日本の取引所では購入できないので、海外取引所で口座開設する必要があります。
リップル(XRP)のチャート
日本人にとても人気があるリップルですが、面価格が上がりづらい時期が長くありましたが1XRP=100円の壁を越えて、さらに人気が出ました。
世界の金融ネットワークになるという壮大な計画があり、世界中の銀行と提携し、計画を進めています。なぜ人気があるかを知りたい方は下記の記事も参考にしてください。
ライトコイン(LTC)のチャート
ライトコインは2017年1月では約400円ほどの価格でした。現在では18,000円を超える価格までになり、勢いが止まりません。
機能はシンプルなのですが、その分誰にでも分かりやすく、送金スピードが早い点や、手数料がかからない点が評価されています。もっと詳しく知りたい方は「ライトコインとは?今後や高騰の理由もわかりやすく解説!」の記事も参考にしてください。
Dash(DASH)のチャート
DASHは匿名性が高いコインでcoincheckのみで購入することが出来ます。長い期間、35000円前後の価格でしたが2017年11月の半ばから高騰し、さらにその後も上がり続けて約80000円の価格まで昇り詰めました。
もっと詳しく知りたい方は「DASHの今後は?匿名通貨で人気No.1になった理由」の記事も参考にしてください。
ビットコインゴールド(BTG)のチャート
2017年11月にビットコインから分裂した新しい仮想通貨です。リリース直後に約50,000円ほどの価格になり、その後暴落し、また上がり、現在では30,000円前後の価格です。
詳細を知りたい方は「ビットコインゴールドとは?分裂した理由や特徴を解説」の記事も参考にしてください。
モネロ(XMR)のチャート
匿名性の高いモネロは11月のはじめ頃まで約10,000万円の価格帯で止まっていましたが、その後価格が上昇し3倍の約30,000万円まで上がりました。
もっと詳しく知りたい方は「Monero(モネロ)とは?特徴や仕組みについて徹底解説」の記事も参考にしてください。
ネム(XEM)のチャート
リップルと価格帯が似ているネムですが、他の通貨と比べ値動きはあまりありませんでした。12月の入り、企業提携のウワサでやや価格が上昇し約25円から40円ほどになりました。
2018年に入ってからはコインチェックの流出事件で悪いイメージが付いてしまったのか、リップルに価格で負けています。NEM自体にはなんの不備はありませんので、勘違いしないようにしてくださいね。NEMはリップルに負けないぐらいの構想があります!
カルダノ(ADA)のチャート
エイダコイン(ADA)はしばらく3円ほどの価格でしたが、11月末頃あたりから高騰し、約18円ほどの価格になりました。
ちなみにカルダノは日本の取引所では購入できないので、海外取引所で口座開設する必要があります。
おすすめのアルトコインはどれ?
個人的におすすめのアルトコインは「イーサリアム」です。チャートを見る限りじわじわと上がっている期間が長くあり今後も期待が持てます。イーサリアムはほとんどの取引所で取り扱っていますので、それだけ購入する人が多く価格も上がりやすいのです。
またICOと呼ばれる仮想通貨での資金調達方法がありますが、そこで使用されている通貨のひとつにイーサリアムがあります。ICOは中国などで規制が入り縮小傾向にありますが、イーサリアムからすれば好材料と言えます。
2018年アルトコインチャート
2018年1月半ば~3月は仮想通貨全体的に価格が下がりましたが、4月以降に新しくアルトコインを購入したい方にとってはチャンスです。ある意味、底値に近い価格で買えるので狙い目でもあります。
ランキングも1位のビットコイン(BTC)から5位のライトコイン(LTC)まではそれぞれ大きな開きがあるので、順位が変動しずらい状況ですが、6位以下は2018年になってからは順位が入れ替わりました。
この項目では2018年、個人的に気になっているアルトコインを紹介します。海外取引所のみでの取扱いになりますが、今後日本国内の取引所で上場する可能性が高いアルトコインは要チェックです!
ネオ(NEO)のチャート
出典:coingecko.com
NEOはよく「中国産イーサリアム」と呼ばれており、NEOのブロックチェーン上に分散型アプリケーションを作ることが可能です。イーサリアムとの違いは、多くのプログラミング言語に対応しているという点です。
イーサリアムはSolidityなどの独自プログラミング言語を採用しており、新たに勉強する必要があります。その半面、NEOはJavaScript、Python、C、C#、C++など多くのプログラマーが使える言語でアプリケーションを開発できるので、イーサリアムより敷居が低いと言えます。
また決済スピードも早くリップル(XRP)と同等の1秒に1,000件の取引処理能力を持っています。
中国で開発された仮想通貨ですので、中国政府の規制が引かれる可能性はありますが、2018年3月24日時点での時価総額ランキングは8位です。これだけでも人気が高いのがわかります。NEOは日本国内の取引所では取扱いがありませんので購入する場合は、海外取引所のアカウントが必要になります。
アリス(ALIS)のチャート
ALisは2017年9月にICOで資金調達をし、4.3億円を達成したアルトコインです。ALisとは分散型のソーシャルメディアプラットフォームであり、読んで価値があると思った記事を発見した人と、その記事を書いた人の両方に報酬を出すという新しいプロジェクトです。
読者側が5分以内に連続した「いいね」を押してもカウントされないなどの公平差も、好評のようです。
ALisはモナコインのように日本人が運営をしている数少ない仮想通貨です。そのため今後、日本国内の取引所に上場する可能性は高いといえます。
出典:alismedia.jp/ja/
現在ALisは海外取引所のみで上場しているので、購入するのに抵抗がある方もいるとは思いますが、期待できるアルトコインなので情報を追うことを強くオススメします!特にブロガーさんやライティングをしたことがある方は、より興味が湧くはずです。
アルトコインが最も安く買える海外取引所に関しては「海外取引所はBINANCE(バイナンス)がオススメな理由」を参考にしてください。
ビットコインとアルトコインの違い
アルトコインはそれぞれ特徴があります。ここでは主にビットコインとの違いを解説します。
ビットコインと比べて価格が安い
ビットコインは100万円台の価格を上下してますが、アルトコインの価格は0.01円~15万円ほどで購入することが出来ます。仮にビットコインを0.1btc購入して価格が2倍になっても大きく稼ぐことは出来ません。
それであれば10,000円以下のアルトコインをいくつか買って3~50倍になればかなり稼ぐことが出来ます。アイオータ(MIOTA)はその良い例で、50円のときに10万円分購入していたら現在は500円ですので10倍の100万円になります。
仮想通貨で1億以上稼いだ方たちを「億り人」と呼んで盛り上がっていますが、彼らが大きく稼げたのはこういったアルトコインにも投資をしていたためです。
ビットコインにはない機能がある
アルトコインはビットコインより後に作られた仮想通貨ですので、「ビットコインより性能をよくして、ビットコインよりいいものを作ろう」と開発されているため、その部分は投資家へ好材料となっています。
例えばイーサリアムはスマートコントラクトというあらゆる契約情報を、システムに記録することが出来ます。
アルトコインはビットコインより優れている?
冒頭で、アルトコインは「ビットコイン以外の仮想通貨」と説明しましたが、アルトコインは「ビットコインに付加価値を足したもの」と覚えてもらうのも良いです。ビットコインとそこまで変わりのないアルトコインもありますが、リップルのような壮大な計画をしているところもあります。
アルトコインを購入する時の注意点
アルトコイン購入で「ここだけは気を付けて欲しい」というところをまとめましたので、参考にしてください。
名前が似ているもの
初心者がよく間違えて購入してしまうアルトコインがあります。
リップル(XRP)とオーガー(REP)に注意!
慣れると間違えることはなくなりますが、パッと見て文字がが似ているので、間違う方がいます。この二つは価格が大きく違うので、事前に価格だけは把握しておくと間違えません。
でもリップルなのにXで始まるのはちょっと分かりにくいですよね。
相場が高騰したとき
これは覚えるためにも1度ぐらい体験した方がいいのかもしれませんが、ある仮想通貨が高騰し、その波に乗ろうとして購入してすぐに価格が暴落するというパターンです。どのアルトコインでもビットコインでもありますが、急騰すると利益を確定する人が多くいますので、売りが多くなり価格が落ちます。
上がり始めに購入するのはまだよいですが、上がりきった状態で購入しないように注意しましょう。といっても判断がなかなか難しいので、こればかりは経験を積むしかありません。
ワンポイントアドバイス
購入してから価格が下がって売ることを「損切り」といいますが、この判断が早すぎる場合もあります。例えば購入したアルトコインが100円から80円に下がっていることに気付き、75円ぐらいで売ったとします。このあと価格が100円に戻ることもよくありますので、価格が下がったからといってすぐ売るのが正解でもないことを知っておきましょう。
アルトコインを買ってはいけない取引所
絶対に買ってはいけないというわけではありませんが、アルトコインを買う場合、coincheckやビットフライヤーは手数料が高く、アルトコインを購入するのにはあまり向いていません。
しかし日本国内の取引所ではLisk、FCT、XMR、REP、ZECといったアルトコインはbitFlyer、coincheckでしか買うことが購入ができませんので、その場合は購入しても問題ありません。またbitFlyerは唯一補償サービスがあり、日本円が不正に出金された場合に最大500万円までの補償がありますのでセキュリティという観点ではオススメできます。
Zaifやbitbankでは比較的安くアルトコインを購入できますので、口座開設していない方はしておくべきです。
複数の取引所で扱っているアルトコインを買う
取り扱っている取引所が多いほど、価格は上昇しやすいのです。海外の取引所でも上場されたニュースが入ると急騰する例がこれまでに何回もあります。日本国内の取引所は慎重にアルトコインを選んでいますので、多くの国内取引所で上場している仮想通貨は信用が高いと言えます。
日本国内でもイーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)はほぼ全ての取引所で取扱いがあります。
アルトコインまとめ
・価格が安いアルトコインであれば、1万円分だけ買っても数倍になればそれなりに稼げる可能性がある
・複数の取引所で扱っているアルトコインを買う
・海外取引所に上場されるなどの情報を調べておくとよい