イーサリアム

イーサリアムとは?ビットコインとの違いもわかりやすく解説

投稿日:2017年12月2日 更新日:

 

イーサリアムは2018年1月に一時的ではありますが、約18万円の価格を記録しました。10万円以上の価格が付く仮想通貨はほとんどありません。

ビットコインより進化した2.0世代のイーサリアムとはどのような機能を持っているのでしょうか。できる限り、わかりやすく解説していきます。

 

イーサリアムの特徴

2013年からイーサリアムは開発され、2015年7月30日に通貨が公開されました。ヴィタリク・ブリテン社により産み出され、通貨の単位はETHです。ヴィタリク・ブリテン(Vitalik Buterin)という人物は19才という若さでイーサリムの構想を提唱しました。

またキャビンウッド(Gavin James Wood )という人物がイーサリアムの共同設立者であり、元CTOであったプログラマーです。キャビンウッドはブロックチェーン上に契約を記録できるように「Solidity」というプログラムを提案しました。

イーサリアムはビットコインに次ぐ時価総額が第2位でしたが、2018年11月19日時点ではXRPに抜かれ3位になっています。

出典:coinmarketcap.com

 

イーサリアムとは

イーサリアムは仮想通貨の名称と捉えがちですが、正式には「イーサリアムプロジェクト」という計画・組織があり、その計画のために必要な技術として提供されているアプリケーションやソフトウェアなどのプラットフォームの総称です。

イーサリアムプロジェクトで使用されている仮想通貨をether、イーサ(ETH)と呼びます。すでに浸透してしまっているので仮想通貨自体のことをイーサリアムと呼んでも問題ありません。この記事内でも、わかりやすくするためイーサリアムと表記します。

 

スマートコントラクトがあれば契約相手を信じなくてもよい

スマートコントラクトとは洗練された契約という意味ですが、ここでは「契約の自動化」と覚えておいてください。これがイーサリアムの最大の特徴で、取引の際に契約内容もいっしょにブロックチェーンに記録することが出来ます。

現代社会でも、いまだに紙ベースで契約することが多いですが、ブロックチェーンに契約を記録することによって極端に改ざんが難しくなります。さらに透明性も高くなるので信頼できる相手を探す手間もかかりません。

2018年、現在でもスマートフォンの普及とサービスの向上により、ユーザー同士を結び付けるプラットフォームはいくつも誕生していますが、仲介料が取られるのでサービスが良くても料金に納得がいかないこともしばしばあります。スマートコントラクトを活用すればこういった仲介料がいりません。

例えば自動車ですと、カーシェアリングや個人同士での自動車の売買なども、いままであった仲介役や店舗がいらなくなります。

スマートコントラクトのまとめ

・時間も手間もかからない、仲介手数料がかからない

・契約内容は改ざんが極めて難しい

・信用できる取引相手を探す手間がない

 

通貨単位と発行上限数

イーサリアムの通貨単位はETH(イーサ)で数えます。

イーサリアムの発行上限数は決まっていません。2018年3月2日時点での供給量は97,930,389枚で、ビットコインの上限数2100万枚を大きく上回っています。イーサリアムはなぜ上限がないのでしょうか。

おそらく次の項目でお話するDappsが要因のひとつかもしれません。

 

ビットコインとイーサリアムの違い

ビットコインは決済システムの目的で作られましたが、イーサリアムは決済システムとして作られたものではありません。アプリケーション作成のプラットホームなのです。そのためイーサリアムのブロックチェーンを使って誰でもアプリケーションを作成することが出来ます。

ブロックチェーンを稼働させるためにはマイナーに働いてもらう必要がありますので、彼らに支払う報酬をETH(イーサ)で渡します。この手数料のことをイーサリアムの世界では「ガス」と呼び、アプリケーションを動かすための燃料のようなもので、そう呼ばれています。

 

暗号通貨2.0世代

ビットコインは暗号通貨1.0世代といわれています。この世代の暗号通貨は単純にコインの受け渡しだけでした。イーサリアムなどの2.0世代は、お金の機能だけではなく付加価値があります。最近ではブロックチェーン2.0と呼ばれることもあり、ブロックチェーンを利用したアプリケーションがDAppsです。

イーサリアムの付加価値は「契約」で、先ほど説明したスマートコントラクトです。例えば「1年後にAさんがBさんに1万円を払う」といった契約が自動的に行われるのです。つまりほとんどの権利や契約の履歴が保存できます。

Dappsとは

Decentralized Applicationsの略で、中央管理のサーバーを持たない自律分散型のアプリケーションのことです。アプリケーションでの取引や、データの記録はブロックチェーンで暗号化して保存されます。おおまかなイメージとしては、一方的にサービスを与えるのではなく、ユーザーといっしょに公平に作っていこうというものです。

 

プルーフオブステイクに切り替わる予定

現在イーサリアムのブロックチェーンは、ビットコインと同じルールの「プルーフオブワーク」を採用していますが、今後プルーフオブステイクというルールに切り替わる予定です。これらはマイナー達のマイニング報酬に大きく関係してきます。

プルーフオブワークとは、計算力があるコンピュータが有利となるマイニングルールのこと

プルーフオブステイクとは、たくさんの仮想通貨を長期的に保有してる人ほど有利となるマイニングルールのこと

ビットコインのマイニングは、中国のマイニングプールが半数以上シェアを取っています。プルーフオブワークでは全体のマイナーの計算能力51%以上を占めると不正なブロックを作成することが可能です。これに対して、プルーフオブステイクではプルーオブワークで懸念される問題が起きにくい仕組みです。

51%問題をプルーフオブステイクで考えてみると、51%以上の仮想通貨を持つというのは、とてつもなく膨大な資金が必要です。そういったことになるのはとても考えにくいので、安心できます。

2017年11月25日に、ヴィタリック・ブテリン氏が台湾でのミートアップで「プルーフオブステイクに切り替わるのはまだ3年~5年ぐらいかかることを発表しているので、まだまだ先の話になります。

 

Dapps(ディーアップス)

出典:cryptokitties.co

イーサリアムの価値が上がったのはこのDappsといっても過言ではないでしょう。イーサリアムは自身のブロックチェーン上に分散型アプリや独自トークンを誰でも作ることが出来ます。この分散型アプリを「Dapps」と呼びます。

Dappsとは自前でサーバーを持つ必要がなく、サーバー代がかからないのでコストカットなりアプリ開発者たちに注目されています。2017年末にヒットしたのは仮想子猫(クリプトキティーズ)という猫のイラストを集めるアプリで、イーサリアム取引の4%を占めていました。総取引額は約7億4000万円を超えたとのこと。

今後の期待されている分散型アプリは「イーサエモン」というポケモンのようなモンスター捕獲をして進化させるゲームです。版権的に大丈夫なのかと気になるところはありますが、順調に開発が行われています。

 

イーサリアムはなぜ分裂したのか?

bitFlyerなど仮想通貨取引所で、銘柄を見ると「イーサ」と「イーサクラシック」とふたつあることが分かります。これはイーサリアムがイーサリアムクラシックと分裂する緊急ハードフォークを2017年7月に行った結果です。

ビットコインの分裂の理由は、開発者とマイナーの意見の不一致が事を引き起こしていますが、イーサリアムは何が原因だったのでしょうか?大きく関わっているThe DAOから解説していきます。

 

The DAOとは

The DAOとはイーサリアムのブロックチェーン上に成り立つ自律分散型の投資ファンドで、投資ファンドを非中央集権で行うプロジェクトです。

DAOとは「decentralized autonomous organization」の略称で、直訳すると分散型で自主的な組織という意味です。The DAOで使われる資金はイーサ(ETH)で集められ、投資が行われます。

このプロジェクトは元イーサリアムのCCOを務めたステファン・テュアル氏が中心となっているSlock.it社によって開発されました。

一般的な企業ではトップダウンがほとんどですが、The DAOでは重要な決定事項も民主主義的に解決できると一時期注目が集まりました。しかし結果的にThe DAOは失敗に終わったのです。

 

The DAO 事件

The DAO事件は、海外で「DAO Hack」や「DAO Attack」と呼ばれており、THE DAOのスマートコントラクトの穴を突かれたハッキングでした。

イーサリアムの脆弱性をつかれて~などの誤報も出回りましたが、実際に攻撃を受けたのはThe DAOのみでした。つまりマウントゴックスと同じです。ビットコインに不備があったわけではなく取引所の不手際だったという誤解です。

ハッカーによる被害額は、当時のイーサリアムのレートで約43億円です。もともとシステムに組み込んでいた「27日間資金移動できない」という制約があり、ハッカーもこの制約を変更することは出来ませんでした。

この期間を使いThe DAOだけではなくイーサリアムのコミュニティも含め大議論がなされました。このとき対応策は次の3つでした。

①イーサリアム上の取引履歴を事件前にまで戻す

②The DAOから不正送金されたアドレスを凍結させる

③何もしない

③は現状のブロックチェーンには問題がないため、何もしないという選択です。最終的には①が選択され、イーサリアムコミュニティの過半数の賛同をもとにハードフォークすることが決定されました。

巻き戻された方を「イーサリアム」とし、元々の方を「イーサリアムクラシック」として分裂したのです。

 

分裂して誕生したイーサリアムクラシックとは

イーサリアムクラシックはブロックチェーンを途中で開発者が巻き戻してはいけないという考えの開発者たちが支えています。イーサリアムとの違いはほとんどありませんが、大半の開発者がイーサリアムの方に流れてしまったので、小規模になったのとセキュリティを強固にするため拡張性を制限しています。

イーサリアムクラシックはある程度価格をキープしながら推移していますので、根強いファンに支えられてる感じがします。価格が下がると強い買いが入るので、価格が下がりにくい傾向です。

 

イーサリアムのまとめ

・イーサリアムは時価総額No.2の仮想通貨

・スマートコントラクトでコインの取引情報以外にも契約を記録できる

・DAppsはこれから成長していく、Googleやappleなどの仲介業者を通さなくてよいアプリ

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ブログ訪問ありがとうございますm(_ _)m 東京在住・Web業界の30代サラリーマンです。 ポリシーとして出来る限り体験した経験をもとに記事を書いているのと、「事実性」と「ちょっとしたユーモア」を大事にしてまっする。

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