ウィスキー

ピートとは?その意味とウィスキー作りになぜ使われるのかをわかりやすく解説

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このウィスキーはピートが効いてるな〜。
カイチョー、ピートってなぁに?
泥炭(でいたん)のことだよ。
え、ダウンタウン??
なんでやねんw

ウィスキーを知るようになると、紹介文などにピート・ピーティなどの言葉を目にしますよね。

ちゃんと意味や背景を知っておくと、ウィスキーの深さがよくわかります。

この記事ではピートの意味と役割に関して解説しています。

 

ピートとは?木材の代わりの燃料だった?

出典:drinkbritain.com

 

ピートとは?

ピート(泥炭)とはただの土と思いがちですが、実は石炭になる途中の状態で、主に水生植物が蓄積された泥の固まりです。

主な水生植物はシダ、苔(コケ)など。

個人的な推測では、海に近い地域では海藻や貝などが土と混ざり、それを焚いて、海の塩の香りと独特な煙のような香りがつくと考えています。

ちなみにピーティ(peaty)とは

peatから出来た言葉で、燻製(くんせい)のような芳ばしい香りを表現するときに使います。

自然にできるもので、15cmだけでも1000年の時を経てピートに変わります。

主に低気温の湿地帯でピートは採取することができ、スコットランドではピートが多く採れます。

ピートで有名なアイラ島の4分の1はピート層です。アイラ島の泥炭は海藻混じりのため、潮っぽさがあり、より個性的なウィスキーに仕上がっているのです。

だからウィスキー飲んで「潮っぽい」って言うことがあるのね。
お、よく知ってるね。
伊達におじさんたちと飲んでないわよ。
将来が怖い。。

 

スコットランドでは燃料だったピート

もともとピートは可燃性があることから燃料として使われていました。泥を乾かすと硬くなり、燃焼性が増すため3~4ヶ月天日干しをしてから使います。

スコットランド北部では木材があまり採れず、ピートはとても貴重でした。一般家庭などでは、暖炉の火をおこすのに使われていることもあります。

もちろん現代では火を起こす方法は色々ありますが、あえて泥炭を使い続けている蒸溜所もあります。

特にボウモア蒸溜所は古くからの伝統製法を続けており、麦芽に香りを付けるために現在もピートを焚いています。

ピートは蓄積される水生植物の種類によって香りが変わるので、地域ごとのピートによって香りは様々です。

ちなみにピートの採掘場のことを「ピートボグ(peat Bog)」と呼びます。

 

大麦を乾燥させるために使われるピート

ウィスキーの製造工程は大きく分けて6つありますが、その1つが「乾燥」です。

ウィスキーの原料、麦芽を乾燥させるためにピートを使います。

ウィスキーに使う「大麦」はそのままではお酒の原料になりません。

水に浸けて、発芽させます。この発芽させた状態を「麦芽(ばくが)」といいます。

麦芽にずっと水分があると、成長が止まらないため熱を加えて乾燥させます。この乾燥させる際にピートを燃料として燃やすのです。

 

ピートの表現3つの香り

ウイスキー作りのプロはピートによるスモーキーな香りを3つに分けて表現しています。

スモーキーでも特に良い香りは「ピーティ」と言われます。美味しそうな香ばしい匂いのイメージです。

「メディシナル」は薬臭いという意味で使われています。日本だとおじさんたちは正露丸と表現しますね。

個人的には薬臭いウイスキーが好きなので、正露丸と呼ばないで欲しいです。。笑

 

もうひとつはマイナスイメージの「ハーシュ」

ざらざらした、などの意味で使われます。単純にいい香りではない時に使います。

 

メディシナルやハーシュはウイスキーマニアでも一般的な言葉ではないので、こういう表現もあるんだなぐらいで大丈夫です。

 

 

ピートを使ってるのはスコットランド・アイラ島だけ?

ピートは温度が低いところで採れるため、日本では北海道で入手することが可能です。

函館に近い地域で、余市という蒸溜所でニッカが管理をしています。

出典:Amazon

ドラマの「マッサン」でもおなじみの竹鶴正方が、日本でもピートの効いたウィスキーを作るため1934年に余市蒸溜所が建てられました。

むかしは「けむり臭い」と日本人からは敬遠されていた時代もありました。しかしマッサンはスコットランドで本場の味や風味を知り、日本人でもこの深さがきっと受け入れられるはずと、ウィスキー作りに励みます。

そして、1989年にシングルモルト余市が発売されました。

ピートは石狩平野の社有地から採られています。

大量生産のものは味を均一にするため、スコットランドからピートを輸入し使っているとのこと。

久しく飲んでいないため、今度ティスティングしたら感想を追記しますね。

 

ピーティやスモーキーの単位はPPM

 

PPMでウィスキーの個性がわかる?

煙っぽい、スモーキーな香りの強さを表す数値としてPPM(parts per million / 100万分の1)を使います。

PPMは科学の分野でよく使い、ウィスキーではフェノール性化合物のことを示します。

PPM ピーティの強さ
10ppm ライト、ノンピート
25ppm 中位ぐらい
40~50ppm以上 スモークの香りが強い

 

PPMって単位知ってると「ツウ」な感じだわ。
そうだね、ウィスキー選びの参考になるから覚えておいた方がいいよ。

 

強いピートが効いたモルトウィスキー

ウィスキーの中で「オクトモア(OCTOMORE)」というフェノール値が世界一高い銘柄があります。

代表的な「オクトモア6.1」は167ppmという数値ながらバニラや海っぽさ、果実の風味がバランスよく混ざりあっています。

話のネタに一度飲んでおくといいかもしれません。

出典:Amazon

 

オクトモアはアイラ島にある「ブルックラディ蒸溜所」で作られており、ノンピーテッドのブルックラディや、40ppmのポートシャーロットと3種類のウィスキーを製造しています。

オクトモアの高いフェノール値は長時間ピートで焚き、その煙が麦芽に染み込むことで出来上がります。ほとんどのオクトモアの熟成年数は5年という若さですが、複雑でバランスのよいウィスキー作りができることを証明しました。

オクトモアが初めて作られた時は「そんなピートが強すぎるウィスキーはおいしくないはず」、「熟成年数が短すぎる」など批判的な声があがりましたが、その意見を大きく翻すことに成功したのです。

 

まとめ

・ピートは泥炭のことであり、麦芽を乾燥させるために使われ始めた

・ピートは採れた地域によって香りが違う

・PPMの数値が世界一高いのは「オクトモア」

今回はピートについてまとめてみました。

ウィスキーに限らず、お酒は製法を知ると応援したくなるので面白いですね。

是非ウィスキーのマニアックな知識を蓄えて背景を知り、ウィスキーの面白さにどんどんハマっていってもらえば嬉しい限りです。

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カイチョー

カイチョー

ブログ訪問ありがとうございますm(_ _)m 東京在住・Web業界の30代サラリーマンです。 ポリシーとして出来る限り体験した経験をもとに記事を書いているのと、「事実性」と「ちょっとしたユーモア」を大事にしてまっする。

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