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樽の違いでウイスキーは味・香り、色が変わる!その理由を徹底解説

投稿日:2018年10月15日 更新日:

 

ウイスキーは樽で味が変わるの?
そうだね、樽で決まると言っても過言じゃないよ。
そうなんだ~。

ウイスキーに興味を持つほど製法を知りたくなりますよね。

樽はウイスキーの味を決めるのに、とても重要です。この記事では、樽の秘密について解説していきます。

 

そもそも樽(カスク/cask)とは

 

もともとは貯蔵用として使われていた

もともと樽(たる)はウイスキーを貯蔵、または運ぶために使われていました。

ウイスキーの消費が増えてきた19世紀はじめごろに樽が不足する事態になります。

そこでワインやシェリー酒の樽を使って不足分を補ったところ、ウイスキーの味が大きく変化することに気付きました。

そっか、偶然からシェリー樽での熟成に気付いたんだ。
そうそう、面白いよね。

 

樽はオーク材で作られている

ウイスキー樽は家具などにも使われているオーク材で作られます。

オークの木は世界に300種類ほどありますが、ウイスキー樽にはホワイトオークやコモンオークという木が適しています。

日本では「ミズナラ」というドングリがなる木で作った樽が有名で、世界では「ジャパニーズオーク」と呼ばれています。はじめミズナラを使い始めた頃は木香が強すぎたため評価はよくありませんでした。

しかし2~3度ウイスキー樽として使うことにより、調和されたバランスが生まれたのです。

 

ウイスキー樽の90%はアメリカンオーク

出典:Amazon

ホワイトオークとは北米産の木材で、ウイスキー以外にもワインやシェリー酒の熟成に使われています。

ウイスキー産業で使用されている樽の90%がアメリカンオーク製です。

ホワイトオークで長期熟成させると、ハチミツのような甘い香りとアーモンドのような香ばしさをウイスキーに与えます。

 

小さい樽ほど熟成が早い

ウイスキーに使う樽の種類はいくつかあって、サイズも様々です。40リットルのものから700リットルという大きいサイズもあります。

小さい樽ほどウイスキーと木材が接触する機会が多いことから熟成も早くなります。

 

シングルカスクとカスクストレングスってどういう意味?

・シングルカスクとは

他の樽のウイスキーと混ぜずに同一の樽から瓶詰めしたウイスキーのこと。あまり加水されていないことも多い。

たくさんの樽の中から選ばれたウイスキーでもあり、希少性があるため価格は高くなりがち。

・カスクストレングスとは

熟成させた後に加水をせずに瓶詰めしたウイスキーのこと。樽出原酒という言い方をすることもある。

複数の樽からブレンドしていても「カスクストレングス」と名乗ることができます。

”ラフロイグ10年カスクストレングス”で例えると、通常のラフロイグ10年が5,000円前後に対し、カスクストレングス版は30,000円~45,000円と価格はかなり上がります。

ちなみに「バレル」も樽を指す言葉で、シングルバレルはバーボンのことです。

 

シングルモルトとシングルカスクの違いは?

よく聞く「シングルモルト」は先ほどの「シングルカスク」と、どう違うか気になりますよね。

シングルモルトは同一蒸溜所の樽をブレンドしても「シングルモルト」と名乗ることが出来ます。

まとめると

  特徴
シングルモルト 同一蒸溜所から瓶詰めしたウイスキー
シングルカスク 同一の樽から瓶詰めしたウイスキー

ウイスキー作りは、他の蒸溜所から入手したウイスキーをブレンドすることは珍しくありません。

混ぜる(ヴァッテイング)ことで長所を噛み合わせ、より深い味になることも多いのでどちらが一概に良いとも言えない部分はあります。

 

なぜウイスキーは銘柄によって色が微妙に違うのか?

ウイスキーをよく比べて見ると、微妙に色が違います。薄い茶色から、ゴールドのような色まで様々です。

この色の秘密も樽が大きく影響しています。色の違いを語る前にシェリー樽のことを知る必要があるので、そこから説明していきますね。

 

オーク樽とシェリー樽の違い

そもそもシェリー酒とはスペイン南部アンダルシア地方で作られる酒精強化ワイン(白ワイン)です。

シェリー酒は劣化や酸化を防ぐために、ブランデーなどのアルコール度が高いお酒を加えることで15%以上のアルコール度数に調整します。

シェリー酒で一度使われた樽のことをシェリー樽といいます。このように樽は何度も再利用されることが一般的です。

シェリー樽でウイスキーを熟成させると、樽に残ったシェリー酒の色や香りが影響し、味に深みが増します。

つまりオーク樽で熟成させたウイスキーとシェリー樽で熟成させたウイスキーでは色はもちろん、総合的な深みが全く違います。

 

ウイスキーの色は樽から移る

ウイスキーは蒸留後は無色透明です。ジンやウォッカなどと同じで、蒸留するとお酒の色は透明です。

でもどうしてウイスキーが茶色になるのか?

ウイスキーは樽で熟成させるため、木の成分が少しずつ移ります。樽の種類にもよりますが、長期熟成させるほどウイスキーの色は濃くなります。

また色の違いで例外があります。

同じ年数でもスコッチとバーボンではバーボンの方が色が濃くなります。

バーボンは新品の樽を使うというルールがあり、新品の方が木材の成分がたくさんあります。そのため、より色の影響を与えるということです。

どっちがよいということはありませんが、それぞれの影響を表にしてみました。

  使われる樽 味への影響
スコッチ 中古の樽(1回以上使われた) 穏やかになる
バーボン 新品の樽 荒々しくなる

 

シェリー樽のように1回使った方がマイルドにウイスキーに深みを与えるようですね。このスコッチとバーボンの違いから、いかに樽がウイスキーに影響を与えていかが分かります。

 

まとめ

・ウイスキーを樽で熟成させると味に深みがでる

・ウイスキーの色は樽で熟成させることによって、木の成分が移って茶色になる

・シェリー樽とはシェリー酒を作るために1度使った樽のこと

ウイスキー樽を知ることによって、専門用語の意味や味の深さの理由がよくわかると思います。

英語が多いのでとっつきにくいウイスキーの知識ですが、すこしずつ知っていくと「この味はこういうことかな」と予想が出来たりします。

是非ウイスキーの深さを知って、複雑な味を分解してみてくださいね。

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ブログ訪問ありがとうございますm(_ _)m 東京在住・Web業界の30代サラリーマンです。 ポリシーとして出来る限り体験した経験をもとに記事を書いているのと、「事実性」と「ちょっとしたユーモア」を大事にしてまっする。

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